11月23日勤労感謝の日。
大阪出身の僕と、兵庫出身の友達と2人でヒッチハイクで東京から大阪まで帰る約束をしてました。
僕はその日夕方まで函館にいたので、夜7時半に成田に着き、そのまま相方んち最寄の駒沢大学駅(東京 田園都市線)まで行きました。そこで相方と合流。そして、駒沢大学駅から藤が丘駅まで247円で移動しました。藤が丘駅から坂道を歩いて登り港北PAに着きました。
ここからが勝負。
この時点で夜11時半。
戦略としては、交通量の少ない夜間に遠出をする人が絶対いるからその人らに声をかけて乗せてもらおうというもの。
しかし、駐車中の車内を見てもみんな寝てます。これはやってもうた。車内にいる人に声すらかけられへん。前回僕1人でヒッチハイクしたときと同じ戦法は早速却下しました。
車内の人に声をかける戦法はやめて、サービスエリアの飲食店やトイレの前を通る人に片っ端から声をかけていきました。側から見たら不審者だったでしょう。
いきなり声をかけても優しく返答をしてくれる人ばかりでした。それだけで心は温まりました。しかし、断られ続けました。11月末の夜中なので結構寒く身体は冷えていく一方でした。
片っ端から声をかけるものの断られ続けて夜が更けて人通りが少なくなったので、駐車中の車内で起きている人にも声をかけていきました。
車の窓をコンコン叩いて開けてもらい交渉をすること数台目のとき、運転手のおっさんにいきなりコンコンしたらびっくりするわって怒られました。そりゃそうやな、と。窓コンコンはよくないと思いサービスエリア側に戻り、人が通るのを待ってました。すると、さっき怒ってきたおっさんらの車が僕たちの前に止まり、後部座席の自動ドアが開きました。
神様が降りてきた。
無宗教の僕は0.5秒、神様の存在を信じました。
快く車に乗せてもらい、25キロ先の海老名PAまで送ってもらいました。滅茶苦茶嬉しかったです。ヒッチハイクの醍醐味を味わえました。
しかし、海老名に着いたときすでに夜中1:30。港北PAで声掛けを始めてから2時間が経過していることに気づきました。進んだのは460kmの内の25km。このペースやと36.8時間かかる。戦法を変えなヤバイな。
そこで、いきなり窓コンコンはびっくりするし怪しいという乗せてくれた人のアドバイスを活かし、
僕たちは新しい戦法を生み出しました。
それはお土産で有名な東京バナナの黄色い箱の裏面にデカデカと"大阪"と書き、黄色の包装とでっかい黒字で自分たちが大阪方面へヒッチハイクしていることをアピールするというもの。アピールしてヒッチハイク中だと認識してもらった上で声をかける。そして、乗せていただいた方にその東京バナナを箱ごとプレゼントする。
その名も、"東京バナナ戦法"
この戦法を採用すると、なんと2分後に乗せていただける方が現れました。さらに、その方はなんと大阪に行くから大阪まで送ってくれるとのこと。
再び無宗教の僕は神様の存在を0.5秒信じました。
乗せてくれたのは50歳くらいのおばちゃんでした。しかし、そのおばちゃんは神様でもありお喋りの天才でもありスーパーロングドライバーでもありました。
海老名から大阪の天王寺まで、パーキングエリアでの1回の休憩以外ほぼぶっ通しで運転してくれました。さらに驚いたのがパーキングエリアでの休憩中も含めてぶっ通しでお喋りしてました。明石家さんまさんとええ勝負するんちゃうかと思います。そして、このおばちゃんは飲食店の経営者でもあり知識も経験も凄かったです。
凄い人に乗せてもらったなって、今でも思います。
そんなおばちゃんでしたが、僕が半年で会社員を辞めたという話にはかなり反対してきてやたら批判されました。この年代の人にはどれだけ説明しても理解してくれないことは会社を辞めるときに知っていたので、話を受け流し続けました。
しかし、お喋り経営者の批判が狭い車内で続くのはかなりキツかったです。
いろんなことがありましたが、天王寺まで送ってくれてました。とても感謝してます。
刺激的なヒッチハイクを経験することが出来ました。特に夜中のヒッチハイクにおいて"東京バナナ戦法"はかなりオススメです。
KANTARO
人の目を気にして生きてきた人間が自由気ままに生きる人間へ脱皮していくブログ
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