瀬戸内海の東部、小豆島の西方に位置する島、豊島(てしま)日本で初めて国立公園に選出された瀬戸内海国立公園内の美しい島である。
先日、会社のボランティアで豊島に訪れました。写真はそのとき泊めさせていただいた民宿の朝食。訪問時、豊島の熱き男、安岐正三さんが資料館で豊島の歴史について熱く語ってくれました。
元々、豊島は名の通り、「豊かな島」でした。しかし、1965年頃から業者によって大量の土砂が持っていかれました。実は豊島の土砂はケイ素の含まれた白い土砂で、業者にとってガラス製造に活用できる大事な資源だったのです。また業者は土砂を持っていった跡地に産業廃棄物処理場の建設を計画しました。その業者は、全国、さらには世界中の工場などから(例えばイタリアのジェノバから)大量の産業廃棄物を回収し、それらを豊島で処理することによって回収処理代金として工場などから高額の対価を得るというのが、業者の計画でした。安岐さん曰く、この業者の男は「金になることならなんでもする男」だそうです。この業者の計画に対し、住民は大反対しデモ行進まで行いましたが、結局香川県庁は事業許可を出しました。「無害な産業廃棄物を利用して、ミミズの養殖をする」という業者側の適当な言いつけを認めたそうです。
業者は産業廃棄物の不法処理を進めました。それが、豊島が「ゴミの島」となる第1歩でした。産業廃棄物が満載に入ったダンプカーが島を走り抜け、現場では連日野焼けが行われました。その結果、児童らに喘息などの健康被害が相次ぎました。
KANTARO
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