ヒッチハイクスタート?

 天文館のネカフェに泊まり近くの温泉に入り、3月から住んでいた家の鍵を返しに行きました。そして、僕のヒッチハイクの旅が始まりました。所持金は現金221円とICOCA数百円。クレジットカードは持っているので食費も宿泊費もなんとかなる。

 北に向かう人を探して大きい駐車場など車がたくさん停まっているところをうろうろ。しかし、鹿児島ナンバーの車しか見当たりません。さらに、時間が朝10時というこれから仕事なり買い物なり活動が始まるという時間帯だったため、これから車で出発するという人はいませんでした。
 
 これではヒッチハイクのスタートラインにすら立てません。とにかく桜島サービスエリアまで行かなくちゃ!と思いいきなり公共交通機関を連続で使いました。
イオンタウン姶良から1.6キロあるそう。徒歩20分。
桜島サービスエリアになんとか到着。スマートインターチェンジを造る工事中だそうです。

 12時過ぎ。快晴。暑かった。
 これからヒッチハイクや!と意気込み、とりあえず駐車場を歩き回り、車の中で座っている人や車から出てくる人、車にこれから乗る人に「ヒッチハイクで大阪まで行くつもりなんですけど、次のサービスエリアまで乗せてもらえますか?」と声をかけていきました。僕は桜島サービスエリアから熊本方面に進むつもりでした。しかし、桜島サービスエリアが熊本方面と宮崎や大隅半島方面の2方向に分かれる手前だったこともあり、目的地が異なるということで断念するパターンがかなり多かったです。また最終目的地が大阪ということでキョトンとされることも多かったです。
 
次は、車のナンバーが福岡や熊本の人に、最終目的地が大阪ということは伏せて声をかけていきました。それでもなかなか乗せてもらえる人は見つかりませんでした。断る理由は、キャンプ帰りで車が荷物だらけ、子ども連れ、これから連れを乗せる、女を乗せる予定、などなど。暑い中、重い荷物を背負い、歩き回って声を掛け続け、さすがにくたばりました。気づいたらヒッチハイクを断念して何を考えたかイオンタウン姶良の方へ歩いて戻ろうとしていました。「今の時代ヒッチハイクって成功するものなのか?」「なんでおれはこんなことをしてるんか?」歩きながら色々考えてました。歩いていて途中で気づきました。まだ何も始まってない。ここでやめたら、やりたいことがあっても壁にぶつかったらすぐ諦める人のまま。変わらないといけない!と思って歩いてサービスエリアに戻りました。
 
今度こそは!と思って駐車場を歩き回りました。しかし、やってやる!という気持ちは15分で途切れました。もう無理だ。またイオンタウン姶良に向かって歩いてました。そして、同じように思索にふけってました。
 本当にこのままだと何も変わらない。何も始まってない。今度こそは。
 
 2度の断念を経て3度目の正直。サービスエリアの駐車場を歩き回りました。声を掛け始めて30人目ぐらいでついに見つかりました。車に乗せてくれる人が。

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KANTARO

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